My mind in flight

国内・海外の旅、飛行機をメインテーマに、仕事関係をサブテーマに書いています。

システム対応にも愛と思いやりを

社内のシステム部門では、システムの開発や導入が主業務になるのですが、全国の支店に導入したシステムについての問合せの受け付け、回答の業務も行っています。私たちも例外ではなく、問合せがない日はない、と言うくらいの問合せがあります。

支店からの問合せを受け付ける部署があり、そこで解決できない場合は開発担当部署へ展開されるわけですが、問合せ内容も、その回答内容も、お互いに噛み合っていないやり取りが非常に多く、お互いに好んでストレスの溜め合いをしてるんじゃないかと思うようなものもあります。

パターンはいろいろありますけど、

 ・受付部署は業務寄りで、「おかしい」や「上手くいかない」と言った抽象的な言葉で問合せをしてくる。

  具体的な状態がわからない開発部署は、頑張って調べるが、結果的にわからないか、わかっても業務が求めている回答になっていない。

 ・受付部署が具体的にどう言う操作をすれば良いのかを問い合わせているのに対し、開発部署はエラーの原因だけを事細かに回答し、操作については全く触れない。

 ・受付部署、ひいては支店が明らかに困っているような内容の問合せに対し、開発部署は、文字にされている事のみを調べて回答する。

などなど。

僕はこれって、受け付ける側もどう言う事をどう言う風に問い合わせれば、調べやすいか、はたまた求める答えを出しやすいか、とか、相手がどう言う事に困っていて、どう言うことを求めているのか、もっと言えば、その先にどう言う動きをしたいのか、と言う事に思いを馳せれば、もっとお互いのストレスが減ると思うんです。

そうなんです、そこに思いやりとか愛がないんです。

お互いヒトですから、完璧な表現なんてないし、完璧に相手の要求を推し量ることもできないのは、致し方ないこと。

でも少しでも歩み寄ろうとか、相手にどう言う事をすれば喜んでくれるだろうか、仕事がし易くなるだろうか、と言う事を考えるだけでも、少しは物事が好転していくように思います。

少なくとも僕はそうやって、会社の周りの人との関係性を築いてきました。

一緒に飲みに行くメンバーに問われれば、そう言う答えをする事もありますが、なかなか行動に移せるメンバーは少ないのが、哀しいところです。そして今後も課題です。

問合せの多かった今日、問合せの情報共有システムを見ていて、そんな事を思いました。

SEはコミュニケーションが苦手?

僕は20年ほどシステムエンジニアをやってきて、様々な開発プロジェクトに参加したけど、技術を追い求める方ではない。

元々、理数系に出てくる記号やら公式やら、とっつきにくい日本語やらで説明される世界があまり得意ではないからだ。

それはそれで得意な人がいるし、僕がその人たちよりも抜きん出たり、優位性を保てる世界があるとも思えない。

だからその辺はヒトに任せて、僕は情報技術の世界においては、もっと人寄りの世界の方が性に合っていて、持てる力を発揮できると思っている。

今は会社や会社の人、会社のファンであるユーザーの方々が嬉しくなるようなものを考えたり、現況の分析をしたり、エンジニアとエンジニアでない会社の人との通訳者としての仕事をやっていて、あまりITっぽくないけれど、なかなかやりがいがある。

後者の仕事は、今の会社に入るまでの経験で、お客様企業に常駐して各事業部門の方と話す機会が多く、その場面場面で磨かれたもの。

当初は苦しんだけど、今となっては自分の可能性を広げてくれた経験になったと、とてもありがたく感じている。

なぜそんな事が今、役に立っているかと言うと、情報技術にお世辞にも明るいとは言えないのが、今の会社の業務部門だからだ。

ここからは偉そうに言ってるけど、自分もまだまだとの戒めも込めて書く。

システムエンジニアは自分の住んでいる世界で使われる言葉、仕組みがあたかも全世界の共通言語、仕組みであるかのように思う人がとても多い。

理解しない人は勉強不足だ、ぐらいな傲慢な姿勢で話す人も少なからずいる。

それで結果的に使う人達が喜ぶものが出来上がれば良いけど、大概は「こんなもの欲しいと言った覚えはない」と言うシステムが出来上がる。

そうやって、業務部門とシステム部門との軋轢ができ、日に日にそれが大きくなっていく組織を見てきた。

システムエンジニアはコミュニケーションできない人達」と言うレッテルを貼られる事が多いのも、わかる気がしてしまうのが現状だ。

少なくともエンジニアは、相手を優しく思いやって、一般的に使われる言葉で話せば少しは改善されていくのにと思う。

論理的に考えるクセはついているのだから、言葉を選んで、丁寧に、相手に伝わるように伝えようと言う意識を持てば、劇的に変わる人もいると思う。

システムエンジニアの仕事は、将来的には人とのコミュニケーションがメインになっていくのではないかと思っている。

今やSEと呼ばれる人でなくても簡易なシステムは作れるし、AIが発展すれば、それこそ単純な設計、プログラミングは出来てしまうようになるのではないかと思うからだ。

それよりも人が潜在的に欲している仕組みの提供や、人とコミュニケーションをとってアイデアを具現化していくような企画するのに技術知識を使っていく、と言うところが大事になっていくだろうなと思う。

今日、社内の情報共有会議に出席していて、そんな事を考えていた。

時差ボケも海外旅行の副産物

木曜日の昼に帰国してから早や4日。

ようやく体内時計が元に戻ってきたけど、今回は自身の回復に時間掛かってるなぁ、って思う。40代半ばに差し掛かっているので加齢による調整力も落ちてきているのだとも思うけど、やはり東回りでの帰国が大きな時差ボケを生むことを証明しているかのようだ。

単純な生活リズムの狂いであることに変わりはないけど、東回りの方がキツイと言う話はよく聞く。この辺を分析した記事を見かけてもしっくりくるものはあまりない。でも自分で分析するにはヒトの体の事を知らなさすぎる。自分の身を持って検証するのが一番よくわかるので、当面は経験を重ねるに限られるけど、英語の記事の方が沢山あるようなので、英語の勉強がてら、そっちも追っていくことにしてみよう。

ちょっとだけ今回の帰国便での過ごし方を反省と共に書き留めておくと、今回は日本着が真昼間になる予定だったので、機内で寝ると到着後の夜に寝れなくなるからと思って、ほぼ寝ずに過ごした。現地時間でいくと18時頃に出発して、朝5時に日本に到着したことになる(日本時間では13時ごろ)。

そこから半日程度の日中時間があったことを思えば、機内である程度寝ておいた方が、時差ボケは緩くて済んだのかも知れない。

今度ヨーロッパへ行くときには、この辺も機内の過ごし方を考えるのに加味して体験して、時差ボケ問題の加筆をしてみたい。

そんな事をあれそれ考えながら、ひたすら体内リズムの回復に専念したこの週末。

晴天の下、スーパーに買い物に行く道中で綺麗に咲いてる梅を見て、ふとココロが和む。

日本で生まれ育ってきたからと言うのももちろんあるだろうけど、

自然の色は落ち着いたり、爽快さを感じたりするようにヒトの脳に刷り込まれているもんなのも知れない。

もちろん言うまでもなくドイツは素敵だった。日本にない文化、習慣、生活があり、それに触れられた時間もかなり刺激的だった。

でも日本もかなり素敵だ。日本の素敵なところも、まだまだたくさん見て、嗅いで、味わって、感じて吸収していきたい。そしてどんどん発信していきたいと思う。拙い文章と下手な写真にはなるけれど、練習を続ければ、少しずつは良くなるハズ!

楽しみながら頑張ろう!

大聖堂の迫力と威厳

5日目、最終日。

5日間と言うと結構あるように思えるけど、何だかあっという間だったなぁ。もう少し滞在したい、って思えるくらいがちょうどいいと言うので、これくらいで良いかな。肉ばっかりだったので、刺身が食べたくなってもきたし。

昨夜午前様だったので、今度は朝、なかなか起きれず、朝食の時間ギリギリに重いカラダを起こした。朝食会場もこれで最後。素敵な朝食、素敵なサーブで楽しかったなぁ。

ホテルをチェックアウトして、マインツの街を散策。観光スポットとなっているマインツ大聖堂、キルシュガルテンを目指す。

お天気も良く、空気も清々しい。道中、教会もたくさんあり、それぞれの建物もそれぞれ違っていて散歩していて楽しい。

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大聖堂が近くなってきたその時、廃墟とも言えそうな古い建物を見つけた。なんでも1000年以上も前に建っていた教会とのこと。

単純に1000年前といっても日本で言う平安時代。そんな時の建物に触れられて、少し感慨にふけった。でもそう思うと奈良の法隆寺はもっと凄いのか、と日本の建築物にも畏敬の念の覚えた。

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散策を再開すると、大聖堂は目の前。

フランクフルトもそうだったけど、大聖堂の大きさには本当に驚く。でもマインツの方がさらに大きいようだし、建物の迫力も威厳もあるように見える。大聖堂前の広場ではカフェで年配の方々が楽しそうにおしゃべるをしている。何とものんびりした時間が流れる。

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中への入り口がなかなか見つからなくて、ウロウロしていたら、警備の方がドアを開けて招き入れてくれた。寛容で優しい気持ちが満ちた心持ちになる。中に入ると、その荘厳さに圧倒されるのと同時に、ここに来ると、確かにいろんなものが信じられるような、そんな気持ちになる。ニューヨークでもパリでもそんな気持ちにならなかったのだけど、ここでは違った。歳をとったからなのか、自分のココロが弱っているのか、よくわからないけど、そんな気持ちになったのは初めてだった。

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散策を再開すると、キルシュガルテンも近く。その通りがまた絵になるような素敵さ。普通の通りが普通に素敵だと言うのは、日本も見習わないといけないのかも知れない。何が違うって、やっぱり電柱だよなぁ。キルシュガルテンも素敵ではあったけど、普通の街並みが何よりだった。

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その後はライン川のほとりを散策し、ホテルに戻って荷物を引き取り、空港へ向かった。

ドイツと言えばビール!

4日目。仕事は課題は出たものの、見通しが立って無事に終わり、今回のミッションはコンプリート。英語を駆使してITの説明するって難しいだろうなぁと思いつつ、サラサラっとやってるメンバーに感心した。

さて仕事も無事に終わったって事で、フランクフルトの街に飲みに出た。ドイツが初めての僕に気を遣って、選んでくれたお店はドイツ料理メインのお店。人気店らしく店内はほぼ満席。メンバーが席の確保をしてくれていたおかげで、すんなり席に通された。

一杯目はやっぱりビール。しかも陶器のジョッキに入ってると言う、めちゃくちゃベタにオーダー。ただし中身は黒ビール。コクがあって味わい深いビールだった。二杯目もビール。今度はガラスのジョッキのピルスナー。ドイツビールだね、って感じの軽快な味だった。

食事はシュニッツェルをはじめ、ドイツ、フランクフルト名物を頼んでくれた。どれも口に合い、美味しかった♪ イタリアやフランスと比較してはいけないけど、正直、料理への期待が薄かった分、ここで食べた料理がかなり美味しく感じた。

三杯目にリースリングワインを飲み、話も弾み、ほろ酔いな感じになって気持ち良く店を出た。フランクフルト中央駅を出たのは25時になろうかと言う時間だった。海外で午前様とはちょっとハメを外し過ぎたかな。

それでもSバーンは普通に走っていて、40分ほどかけて無事にマインツまで戻ってきた。

明日は出張旅行最終日。明日も楽しもう!

通勤初日!

3日目。今日からが今回の出張の目的。ITシステムの動作チェックを現地で1つ1つやっていく。結構な部分で日本とは違う仕組みになっているので、ここで不具合を出し切っておきたい。

そんな日の朝、薄暗い中ホテルを出て、ドイツの通勤電車に初めて乗る。

確かに一昨日、昨日よりは混んでいる。でも、ドイツ有数の都市への電車。東京の通勤電車が日常になっている身としては、これは混雑に入らないくらい。本来はこれくらいであるべきなのかと思ってしまう。

フランクフルト中央駅に到着し、まだ時間があったので、構内のSPARでコーヒーと水を買って現場へ。

フランクフルトにあって、かくも簡単に日本語が通じる環境って、なんか変な気分で仕事を進めた。日本語と英語がかなり話せるドイツの人、英語とドイツ語が話せる日本人スタッフ。ホントにここまでコミュニケーションが自由にとれるって、素敵な事だな、ってしみじみ思った。それぞれ聞けば、日本に行きたい、知りたいと言うドイツ人スタッフとその逆の日本人スタッフ。熱意ってホントに大事!

お昼は日本人スタッフと一緒に駅のフードコートで、グーラッシュのライス添えを頂く。ライスは炊かれているものではなかったけど、温かいスープが少し柔らかくしてくれ、美味しく頂けた。

なんだかんだと今日の分のチェックを終え、フランクフルトで呑まずに、マインツで買い出ししてからホテルに戻った。ちょっと遠回りしたけど、ドイツ内で有名なドラッグストアの場所も分かり、奥さまからのお土産オーダーも果たせそうで安心した(^^)

夕食はハム類とパンとチーズで軽く済ませ、明日も全開で仕事できるよう、少しのんびりしようと思う。そんな3日目も、もうすぐ終わる。

視察という名の観光(後編) 長文

お寺とはまた違う神聖な心持ちになって、大聖堂を出た後、フラフラっと歩いていると、さっきのレーマー広場からのびるショッピングストリートが目に飛び込んできた。これからランチ以外に絶対的な予定もないので、その通りを歩いてみることにした。

カフェやらパン屋さんやらピザ屋さんと言った飲食店は空いていて、人も入ってはいるけれど、ありとあらゆる小売のお店は閉まっていた。チェーンのスーパーも雑貨屋さんもデパートも、日曜、祝日は閉まっているらしい。稼ぎどきになる日曜日に閉めるなんて日本なら考えられないけど、家族との時間を大事にする、なんともドイツらしい。でもちょっとしたモノを買うにもスーパーすら閉まってるので、困らないのかなと思う。なんとも昔の日本のお正月のような感覚を覚えた。

行っても行っても店は開いていないので、ランチのお店に向かうことにする。ところどころで教会の荘厳な鐘がなり、時折り聞き入ったりしながら、マイン川を目指す。

レーマー広場を経由してマイン川に着くと、休日を楽しむ人達がジョギングしたり散歩したりと和む雰囲気がただよう。ビックリしたのはほとりを闊歩する水鳥の大きさ。日本で見るアヒルやカモの大きさではない。ガチョウなのかなぁ、ハッキリは分からずじまい。

川に架かる橋を渡り、レーマー広場から歩くこと15分位。ザクセンハウゼン地区に着いた。夜なら相当賑やかであろう事が伝わってかる街並み。イメージするヨーロッパの酒場街な雰囲気。その中にあるダウト・シュナイダーが目的のお店。フランクフルト名物のリンゴ酒がウリのお店との情報を得てやってきた。

店内は広々していて、混んではいないけど人は入っている。人気のお店なのがわかる。広い、と言うより長いテーブルとイスに1人腰掛け、メニューを眺める。リンゴ酒とソーセージの盛り合わせを注文した。

リンゴ酒は早々にサーブされ、ひと口味わってみた。リンゴジュースやシードルとは全く違う、果実のお酒という感じで、風味があってどちらかと言うとスッキリした味わいだった。そしてソーセージがパン、ザウアークラウトとともにやってきた。見るからに美味そうだ。違う種類のソーセージをナイフで切りながら食べ、リンゴ酒を飲み、温かくて酸味あるザウアークラウトで口の中の味を変えて楽しむ。ボリュームが多くてちょっと苦労したけど、サーブしてくれたお母さんの愛想も良く、お客さんも穏やかでランチを楽しんでて、とても良いランチタイムになった。

ここで、ニューヨークと決定的に違うのは、ここには笑顔がたくさんあることだ。だから何だか落ち着いて散策出来てるんだなと、と気付いた。

ランチ後はマイン川を散歩しながら、中央駅に戻り、マインツへ。マインツ駅でミネラルウォーターとビールを買った後はホテルへ戻った。

意識は時差ボケを感じていないようだったけど、カラダはまったくそうではなかったらしく、ビールを飲んだら、急激に睡魔が襲ってきた。無理してもしょうがない。まだ明るいけど、素直に寝よう。

こうして2日目が終わった。