My mind in flight

国内・海外の旅、飛行機をメインテーマに、仕事関係をサブテーマに書いています。

SEはコミュニケーションが苦手?

僕は20年ほどシステムエンジニアをやってきて、様々な開発プロジェクトに参加したけど、技術を追い求める方ではない。

元々、理数系に出てくる記号やら公式やら、とっつきにくい日本語やらで説明される世界があまり得意ではないからだ。

それはそれで得意な人がいるし、僕がその人たちよりも抜きん出たり、優位性を保てる世界があるとも思えない。

だからその辺はヒトに任せて、僕は情報技術の世界においては、もっと人寄りの世界の方が性に合っていて、持てる力を発揮できると思っている。

今は会社や会社の人、会社のファンであるユーザーの方々が嬉しくなるようなものを考えたり、現況の分析をしたり、エンジニアとエンジニアでない会社の人との通訳者としての仕事をやっていて、あまりITっぽくないけれど、なかなかやりがいがある。

後者の仕事は、今の会社に入るまでの経験で、お客様企業に常駐して各事業部門の方と話す機会が多く、その場面場面で磨かれたもの。

当初は苦しんだけど、今となっては自分の可能性を広げてくれた経験になったと、とてもありがたく感じている。

なぜそんな事が今、役に立っているかと言うと、情報技術にお世辞にも明るいとは言えないのが、今の会社の業務部門だからだ。

ここからは偉そうに言ってるけど、自分もまだまだとの戒めも込めて書く。

システムエンジニアは自分の住んでいる世界で使われる言葉、仕組みがあたかも全世界の共通言語、仕組みであるかのように思う人がとても多い。

理解しない人は勉強不足だ、ぐらいな傲慢な姿勢で話す人も少なからずいる。

それで結果的に使う人達が喜ぶものが出来上がれば良いけど、大概は「こんなもの欲しいと言った覚えはない」と言うシステムが出来上がる。

そうやって、業務部門とシステム部門との軋轢ができ、日に日にそれが大きくなっていく組織を見てきた。

システムエンジニアはコミュニケーションできない人達」と言うレッテルを貼られる事が多いのも、わかる気がしてしまうのが現状だ。

少なくともエンジニアは、相手を優しく思いやって、一般的に使われる言葉で話せば少しは改善されていくのにと思う。

論理的に考えるクセはついているのだから、言葉を選んで、丁寧に、相手に伝わるように伝えようと言う意識を持てば、劇的に変わる人もいると思う。

システムエンジニアの仕事は、将来的には人とのコミュニケーションがメインになっていくのではないかと思っている。

今やSEと呼ばれる人でなくても簡易なシステムは作れるし、AIが発展すれば、それこそ単純な設計、プログラミングは出来てしまうようになるのではないかと思うからだ。

それよりも人が潜在的に欲している仕組みの提供や、人とコミュニケーションをとってアイデアを具現化していくような企画するのに技術知識を使っていく、と言うところが大事になっていくだろうなと思う。

今日、社内の情報共有会議に出席していて、そんな事を考えていた。