地図と時刻表
旅をするのに必要なもの、地図と時刻表。
今は両方ともにスマホアプリがあって、スマートに位置や経路を調べ、見ることが出来るし、何なら見た情報をワンタッチで保存しておく事もできる。
僕も今は旅程を組む時も、旅行中の時もスマホのアプリをフル活用している。この間のフランクフルトでも地図アプリは大活躍だった。特にランドマークがわかり辛くなる夜、居酒屋に向かう時に本当に助かった。
あれを紙の地図だけで向かうとなると、恐ろしく時間と労力を使っただろうな、と今振り返ってみて思う。現在地まで分かると言うのは未知の土地では本当に便利なものだ。
しかし、日本でそうなったのはここ7、8年の話で、それまではやはり紙。PCで調べて印刷するか、いわゆる紙の地図と時刻表を使っていた。
それが面倒だ、と言う人も沢山いらっしゃると思うが、私は地図と時刻表を使って調べるのが結構好きだ。それどころか何気に眺めるだけでも楽しい。
時刻表の、あの時間の経過とともに、鉄道が動いていくサマがわかるのと、いろんな鉄道、路線があって、見知らぬ駅、地名があるのがわかると、その場所に行きたい、見たいと言う思いが湧く。
そこで見た場所を地図やガイドブックで見たりすると、文化や風習や歴史が部分的にわかったりして、少し行った気にもなってくるのがまた良い。簡単に言うと妄想だ。
地図と時刻表を見ているとワクワク感にかられ、結構時間があっという間に過ぎ去っている事が多い。
なんで地図と時刻表を見て楽しめるようになったんだろうと考えてみた。
何よりも旅好きで、幼少期にテントとクーラーボックスをトランクに積み、いろんなところへ連れて行ってくれ、いろんな経験をさせてくれた父の影響である事は違いない。だからとにかく僕も旅好きになった。
そして時刻表と地図好きのきっかけは幼少期。
今でも覚えている「日本特急旅行ゲーム」と言うルーレットを使ったボードゲームだ。
テーマに沿って決められた日本全国の街を鉄道を使って旅し、スタート地点の東京に戻ってくると言うゲーム。
特徴は時刻によって走っている鉄道が変わり、特定の特急のきっぷは1枚しかないので、どうやって効率的に回るかがカギのゲーム。
(ゲームの詳細は別の方がブログ書かれています。
http://gioco.sytes.net/tokkyuu.htm )
このゲームを父とやるのが楽しみで楽しみで、疲れて帰ってきたであろう父にせがんで、毎晩のようにやっていたのを今でも鮮明に思い出す。
鮮明に残るほど楽しい思い出。それが好きな事に繋がって、人生を豊かにしてくれている。
旅が自由に出来る今の世の中に生きてることに感謝。そして父に感謝。今度の出張の時に、父の好きな焼酎でも買って贈ることにしよう。